海外情報誌_ARDEC

ラオス 写真提供:JICA/長倉洋海
(ラオス 写真提供:JICA/長倉洋海)

海外情報誌 “ARDEC”について

 本誌は農業農村開発に関する世界の新しい情報を読者に提供し、海外協力への理解を深めていただくために、1994(平成6)年度から1年に3回、2005(平成17)年度から2回発行しているものです。
 ARDEC(アルデック)とは、本誌の発行所である一般財団法人日本水土総合研究所(The Japanese Institute of Irrigation and Drainage:JIID)海外農業農村開発技術センター(Overseas Agricultural and Rural Development Center)の略称です。農林水産省、国際協力機構、国際農林水産業研究センター、農業農村工学会のご協力により編集を進めております。



ウズベキスタン 撮影:沼田早苗/JICA
ウズベキスタン
写真提供:JICA/沼田早苗


 京都大学名誉教授、国際土壌科学連合名誉会員   
久馬一剛

 農業の生産性が高まって食料の余剰が生み出されたことにより、直接には農耕に携わらない人々が出現し、手工芸やその製品の商いに携わる人、祭祀や学芸に専念する人が生まれ、それらの人々が取引や情報交換の必要から一定の場所に集住して都市ができたと考えられる。そういう都市を統制する必要から統治機構が出現し、社会階層の分化が起こり、富と知識・技芸の蓄積が行われ、文明が花開くことになる。

  しかし歴史をひもとくと、こうして生まれた文明も、<中略>その多くは短命に終り、先述のように、一地方において30−70世代(およそ800−2000年)以上にわたって進歩的な文明を維持することはできなかった。<中略>

  ローダミルクは<中略>第11戒を次の言葉であるとし た。『<前略>汝の農地を土壌侵食から護り、汝の飲み水が涸れ上がらないように気をつけ、汝の森を荒廃させないように護り、汝の家畜の群れによる過放牧から丘陵を保護するであろう。もし汝が<中略>これらの務めのどの一つを仕損じたとしても、汝の稔り多い園地は不毛な石だらけの土地と役立たずのガリーと化し、<中略>貧しさのなかに生きるか、さもなくば大地の表面から消え失せてしまうであろう。』<後略>(抜粋)



マラウイ JICA/久野真一
マラウイ 
写真提供:JICA/久野真一)

レジリエントな農業を目指して
-気候変動と新型コロナウイルス-

  国内技術検討委員会委員長 松浦良和
長崎大学熱帯医学研究所 教授 山本太郎
秋田県立大学生物資源科学部 教授 増本隆夫
鳥取大学名誉教授 北村義信
元鳥取大学特別招聘教授、元国際乾燥地農業研究センター
水土地生態系プログラム・ディレクター ディーブ・オゥエイス
一般財団法人 地球・人間環境フォーラム     
研究推進ユニット 研究官 宮㟢英寿
青森公立大学地域連携センター 専任研究員 石本雄大
ザンビア農業研究所 研究官 ジョン・バンダ
京都大学大学院農学研究科 教授 梅津千恵子
国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)    
研究戦略室 室長 飯山みゆき
アフリカ稲作振興のための共同体(CARD)事務局     
ジェネラル・コーディネーター 羽石祐介



海外および国内の農業・農村に関連する、新しい視点や情報をお届けします。
ベトナム JICA/加藤雄生
ベトナム
写真提供:JICA/加藤雄生

INFORMATION
前駐マラウイ大使 柳沢香枝
BOOK INFORMATION
佐藤光泰・石井佑基 共著
TREND
─JIIDから─