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農村が有する自然エネルギー利用の最適化システム


「農村が有する自然エネルギー利用の最適化システム」を開発しました。
このページの最後のリンクからダウンロードサイトに移動できます。

プログラムの概要

 農村地域には、多様な地域資源が存在しており、小水力発電だけでなく太陽光や風力といった 再生可能エネルギーのポテンシャルが豊富に賦存しています。 こうした未利用のエネルギーを活用していくことは農村振興にとって重要な課題となっています。
 特に、東日本大震災を契機に、農村振興としてだけでなく、日本全体の電力供給の面からも 再生エネルギーの開発は重要性を増しています。

 自然エネルギーは、気象条件の影響などを受けるため、その電力供給能力は 時間的な変化(日変化、年変化)を伴います。
 例えば、太陽光発電や風力発電による発電量は、刻々と変化する日射量・風速等の 気象条件に大きく左右されます。農業用水路を利用した小水力発電は、比較的安定供給が 可能なエネルギーといえるが、かんがい期間の制約を受けます。
 また、土地改良施設や農業施設に用いられる電力需要も同様に、季節や時間により変化します。

 自然エネルギーの導入に際して、こうした電力供給のポテンシャルと電力需要のデータにより、 需要と供給の時間的な 変化に対応した発電施設の最適な組み合わせ(ベストミックス)を検討する ことが必要です。

 このため、当総研は、「農林水産省 官民連携新技術研究開発事業」の助成を受けて、 NTCコンサルタンツ株式会社と共同で、上記の計算を容易に実行する、農村における再生可能エネルギーの 導入支援のためのシステム(スマートビレッジシステム Smart Village System)を開発しました。

シミュレーションソフト(SVS-1/SVS-2)の特徴

■全国各地で検討が可能
 ・気象等データの収集・加工などの準備作業は不要

■簡易に発電量を算定し、最適組合せ計算を行う
 ・担当技術者の作業労力の大幅な軽減

■不足電力・余剰電力の発生時期と電力量が時間別で判る
 ・補完する発電設備、変換・貯蔵する設備の導入計画に活用可能

■1種類の発電装置だけの検討も可能
 ・需要量に必要な太陽光発電パネル枚数を求めるなど

■売電目的の発電計画の検討も可能
 ・但し、本ソフトの開発目的ではない

■担当者が試算結果を加工することにより様々な活用が可能
 ・計算結果はExcelシートに出力されるので、任意に加工・編集が可能

得られる効果

■全国農村集落の自然エネルギー・ポテンシャルを把握
 ・農村振興策の基礎的情報の整理が可能

■電力需給計画のアウトラインを簡易に行う
 ・アウトラインから必要な予算・工期を把握
 ・具体的な機器の設計や設置の円滑な検討
 ・全国の農村集落のエネルギー自給策の普及拡大に貢献

■エネルギー自給を核とした農村振興
 ・自給電力の農業利用、付加価値の創造、雇用の創出
 ・災害に強い農村集落(災害時の緊急用電力としても活用)

単位発電量の計算(SVS-1)
単位発電量の計算(SVS-1)

出力例 (1)
出力例 (1)

発電組み合わせ計算(SVS-2)
発電組み合わせ計算(SVS-2)

出力例 (2)
出力例 (2)

必要システム


オペレーティングシステム(OS) Microsoft Windows7 日本語版
ハードウェア 1GHz 以上
必要ソフト Microsoft Excel 2010 以上
年間時別日射量データベース(METPV-11)(※1)
ディスプレイ ディスプレイサイズ17インチ以上推奨
画面解像度 1024×768 ピクセル以上
メモリ 1GB 以上
マウス 本体に対応し、日本語MicrosoftWindowsで使用可能なもの

※1 事前準備が必要です

 単位発電量の計算(SVS-1)で用いる気象データベースは、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)、 JWA(一般財団法人日本気象協会)による「年間時別日射量データベース(METPV-11)」です。

 METPV-11は、太陽光発電システムの設計・発電予測シミュレーション用の標準的な気象データセットです。 全国837地点の気象観測所とアメダス地点の全天日射量・日照時間・気温・風向風速・降水量および積雪深の 6気象要素と、直達・散乱・斜面日射量データが1時間単位で収録され、日射量に着目して抽出した 1990〜2009年の20年間の平均年・寡照年・多照年の3種類のデータセットで構成されています。

 予めNEDOのホームページから「METPV-11」をダウンロードし、ご利用のパソコンにインストールする 必要があります。

 METPV-11は、太陽光発電で傾斜面日射量による発電量を計算する場合にも有用なソフトです。
 また同ページにある「日射量データベース閲覧システム」で、検討する場所に近い気象観測点を選定する ことができます。
 なお、このシステムを使用したことでダウンロードした気象データベースに問題が生じてもNEDOに 責任はありません。

NEDOホームページ  http://www.nedo.go.jp/library/nissharyou.html

プログラムのダウンロード

【ソフトウェア使用許諾契約】

 最初に以下の使用許諾契約をお読み頂き、同意いただける場合に限りソフトウェアのダウンロードを 実施してください。

[著作権]
 本システムは、「農林水産省 官民連携新技術研究開発事業」の助成を受けて、 NTCコンサルタンツ株式会社と一般財団法人日本水土総合研究所とで共同開発したもので、 著作権はNTCコンサルタンツ株式会社と一般財団法人日本水土総合研究所が保有いたします。
[免責特約の明示]
 本システムを使用することにより発生した直接的、間接的な損害に対して作成者および掲載者は 一切の責任を負いません。あらゆる損害の免責をご承諾いただくことを使用条件とします。 また、変更した場合の動作不良等や使用中のトラブルについて、一切の責任を負いません。
 さらに、本システムは無償配布のため、動作不良の修正、改版の義務を負いません。

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