サブサハラ・アフリカにおける
ササゲの生産性向上のための国際研究支援

株式会社クボタ 技術顧問 松永亮一

1.はじめに

 著者はアフリカでササゲ(学名:Vigna unguiculata [L.] Walp, 英名:Cowpea、Black-eyed pea)の研究を開始する前、バングラデシュでリョクトウ、インドでキマメの研究を行った経験がある。長期滞在中、両国ともマメを使った料理を、いつも楽しめた。露店・食堂・家庭料理で多様なマメ料理が供され、使用されているマメの種類も豊富であった。日本人の味噌(みそ)汁にあたるとされるダール(マメのスープ)の原料には、レンズマメ・キマメ・リョクトウなど、さまざまなマメが使用され、それぞれが違った風味があった。南アジアではベジタリアンが多く、田舎に行けばベジタリアン専用の食堂の方が一般的である。このような文化的背景のもと、肉食に代わるたんぱく質の豊富なマメ食の文化が生まれたのであろう。

 その後、西アフリカのナイジェリア・ニジェールでササゲの研究に携わったが、世界有数のマメ食文化を持つ南アジアで長く生活をしたせいか、西アフリカのマメ料理のバラエティが乏しいように思えたのは致し方ないかもしれない。


2.アフリカにおけるマメ科作物生産の現状

 現状をみると、ラッカセイとササゲの作付面積が飛び抜けて多い(表1)。単品としての統計データではないが、ビーンズ(Phaseolus属とVigna属の一部)がこれに続いている。ラッカセイはアフリカの半乾燥地帯で広く栽培され、とくに西アフリカで盛んである。国別の作付面積ではナイジェリアが最大で、スーダン・セネガル・ニジェールと続く。世界的に分類すればラッカセイは油糧作物であり、セネガルでは今でも生産物の一部が輸出に回っている(2013年 1万6418トン:FAOSTAT)。ただ、著者がよく見かけたのは、炒ったマメを行商している光景だった。ニジェールでは、ラッカセイは「女性の作物」と呼ばれ、田舎に行くと、赤ん坊を背負った女性が猫の額のような小区画で栽培しているのを何度か見た。収穫されたラッカセイは、貴重な現金収入となるそうである。

表1 アフリカにおけるマメ科作物1)の作付面積 (単位:1000ha)
表1 アフリカにおけるマメ科作物の作付面積(単位:1000ha)
注:1) 乾燥子実の収穫を目的に栽培されるマメ科作物に限る。
  2) FAOの定義では、Phaseolus属のマメ科作物。具体的には、インゲンマメ(Ph. vulgaris)・ライマメ (Ph. lunatus)・アズキ (Ph. angularis)・ リョクトウ (Ph. aureus)・ケツルアズキ (Ph. mungo)・ベニバナインゲン (Ph. coccineus)・ライスビーン (Ph. calcaratus)・モスビーン (Ph. aconitifolius)・テパリービーン (Ph. acutifolius)。ただし、アズキ ・リョクトウ・ ケツルアズキ・モスビーンは、現在ではVigna属に分類されている。
出所:FAOSTAT

 第3位のビーンズはリョクトウ・インゲンマメが主要品目であるが、東アフリカで栽培が盛んである。第4位のダイズは栽培面積が、南アフリカ共和国・ナイジェリアで急増し、商品性の高い作物として今後、さらに増えるであろう。

 本稿で取り上げるササゲは、ラッカセイ同様にアフリカで広く栽培されているが、国際的な商品性はなく、サブサハラ・アフリカ(サハラ砂漠以南のアフリカ)の人々にとって、重要な食料となっている。しかしながら、低収量で品質も安定していない。さらに、作柄が良いと市場価格が大幅に下がってしまい、換金性の高いササゲの生産意欲を削いでしまっている。このような問題を解決するため、アフリカ各国の農業試験研究機関に対して行われている日本を含む国際的な研究支援について、本稿では紹介したい。


3.ササゲはサブサハラ・アフリカ起源の貴重なマメ科作物

写真1 ササゲ(ニジェール南西部ファカラ地区にて著者撮影)
写真1	ササゲ(ニジェール南西部ファカラ地区にて著者撮影)

 ササゲ(写真1)はアフリカ起源のマメ科作物であり、その栽培の起源については中央アフリカという説があるが、遺伝的な変異は西アフリカで大きい。元来は飼料用として栽培されたものが、後に子実を食用とするようになったといわれている(Ng and Marechal, 1985;友岡, 2007)。現在のササゲの生産量はマメ科作物のなかでは世界第6位であるが、95%以上がアフリカで生産されている(表2)。そのアフリカにおいては、ラッカセイに次ぐマメ科作物であり、ナイジェリアの生産量がもっとも大きく、次いで、ニジェール・ブルキナファソとなっていて、主要な生産国はミャンマーを除き西アフリカに集中している(図1)。

表2 主要マメ科作物1)の世界の平均生産量と平均収量(2005-14)
表1 アフリカにおけるマメ科作物の作付面積(単位:1000ha)
注:1)と3)は各、表1の1)と2)に同じ。この表の2)は、いずれも殻付き。
出所:FAOSTAT

図1 ササゲの子実生産量(2010-14平均)
表1 アフリカにおけるマメ科作物の作付面積(単位:1000ha)
出所:FAOSTAT

 ササゲの生産は雨の多い湿潤地帯では病虫害の発生が多くて安定しないが、マメ科作物のなかでも乾燥に対する耐性がとくに高いことから、半乾燥地での生産が中心で、農業限界地であるサヘル地域(サハラ砂漠南縁部の半乾燥地域)周辺まで栽培が広がっている(図2)。しかしながら、アフリカの半乾燥地帯は土壌肥沃度が低く、肥料・農薬の利用が十分でないため、その子実収量は他の主要マメ科作物に比べるともっとも低い(表2)。

図2 西アフリカにおけるササゲ生産地域
図2 西アフリカにおけるササゲ生産地域
出所:Langyintuo et al.,

 ササゲは乾燥子実を食用として利用するだけではなく、葉や若莢(わかさや)を野菜としても利用する。著者もニジェールのサヘル地域の村落で、茹でた若莢を供されたが、野菜用の品種を栽培している訳ではないので、かなり硬かったことを記憶している。乾燥子実には、たんぱく質が20〜25%程度あり、スープやマメご飯などに調理され、地域住民の貴重なたんぱく源となっている。

 その他、水に浸した子実を磨り潰し、さらに水を加え泡立ててから揚げた「アカラ(ナイジェリア北部での呼び名)」は、ナイジェリアやニジェールの道端の露店でよく売られている(写真2)。その食感はなめらかで、小麦粉から作られるドーナッツに遜色がない。

写真2 道端で売られているアカラ(ニジェールのニアメ市内にて著者撮影)
写真1	ササゲ(ニジェール南西部ファカラ地区にて著者撮影)

 ササゲの茎葉(けいよう)部は、乾期の植生が貧弱なサヘル地域を中心に、貴重な家畜飼料として利用されていて(写真3)、餌不足が顕著になると、その価格はキロ当たりの子実価格とほぼ同程度まで上がるという。このように、サブサハラ・アフリカの乾燥地に栽培されるササゲは、余すことなく利用されていて、人々にとって重要なたんぱく源・栄養源であるとともに、貴重な現金収入源となっている。

写真3 トゲのあるアカシアの樹上で保存し、乾期の飼料不足の時期に利用される
ササゲの茎葉(ニジェールのニアメ市郊外にて著者撮影)
写真3 トゲのあるアカシアの樹上で保存し、乾期の飼料不足の時期に利用されるササゲの茎葉(ニジェールのニアメ市郊外にて著者撮影))

4.ササゲ研究を主導する国際熱帯農業研究所

 アフリカにおけるササゲ研究は、国際農業研究協議グループ(CGIAR:Consultative Group on International Agricultural Research)に属する国際熱帯農業研究所(IITA:International Institute of Tropical Agriculture)が、長年リードしてきた。IITAは、熱帯アフリカ諸国における食料生産の改良・増進を目的として、1967年に設立され、その後、71年にCGIARが発足した際に、その1つの国際研究機関となった。

 IITAは、ササゲを研究対象作物の1つに選定し、1万5000以上の遺伝資源の保存と評価、優良品種の育成、現地で問題となっている重要病害虫の防除技術の開発、施肥・栽培技術の開発、子実の利用加工技術の開発など、ササゲの生産性向上と利用に関わるさまざまな研究を、欧米や日本などの先進国の研究機関やアフリカ各国の国立研究機関と協力して取り組んできた。

 とくに、優良品種の育成では生産性を飛躍的に高めるため、肥料ならび農薬の散布を前提とした集約的な栽培管理技術のもとで多収となる収穫指数(ハーベスト・インデックス)の高い多収品種を育成している。さらに、1980年代後半からは現地で慣行となっている主食作物のソルガム・ミレットとの間作・混作栽培に適する子実・飼料兼用品種(Dual-purpose variety)の改良にも成果を上げている。その他、根寄生植物であるストライガ(Striga gesnerioides L.)や、現地の重要害虫であるコクゾウムシやマメノメイガに関する研究も実施している。


5.日本によるササゲ研究支援

1)IITAが実施するササゲ研究の支援

 日本政府では、外務省と農林水産省が、IITAの運営・研究活動を支えるための資金提供を継続して実施している。ササゲ研究については、1998年〜2012年まで、①乾燥抵抗性の生理学的研究、②病害虫の総合防除技術の開発、③優良種子生産・配布スキームの確立、といった研究活動を支援するため、日本人若手研究者(研究職員、ポスドク)の雇用に必要な資金を提供し、アフリカで活躍できる農学研究者の育成に大きく貢献している。

 とくに、2010年から開始された村落単位での優良品種普及促進スキームの確立を目指すプロジェクト「Appropriate Varieties of Early Maturing Cowpea for Burkina Faso (AVEC-BF) 」では、ブルキナファソにおいて、農民参加型の奨励品種選定イベントを通じて、新たに5品種が選定され、これらの品種を利用して高い収量を実現した農民グループが現れるなど、現地で高く評価された。


2)国際農林水産業研究センターと国際熱帯農業研究所とのササゲ共同研究

 国際農林水産業研究センター(JIRCAS: Japan International Research Center for Agricultural Sciences)は農林水産省所管の国立研究開発法人であり、主に熱帯地域の発展途上国、もしくは国際農業研究機関と共同で、地域の持続的な農業発展に貢献している。JIRCAS(当時、熱帯農業研究センター:TARC 〜1993年)では、1990年にササゲに関する共同研究を開始している。すなわち、1990〜91年度にプロジェクト「アフリカにおける植物ストレス耐性機構の解明と利用」、1992〜95年度に「アフリカの半乾燥地帯におけるVigna属作物の環境適応性向上」において、IITAとの共同で、ササゲの耐乾燥性に関する作物生理学的研究に取り組んだ。

 その結果、簡易で精度の高い耐旱性評価法を開発し、約1000の遺伝資源のなかから耐旱性遺伝資源を見出した(渡邉・寺尾,1997)。その後、JIRCASのササゲ研究は一時、中断したが、2003年度から「西アフリカ半乾燥熱帯砂質土壌における肥沃度管理技術の開発と有効性の検証」プロジェクト(2003〜10年度)のもとで再開された。年間降水量が少なく、土壌肥沃度の低い農業限界地であるサヘル地域において、ササゲ栽培の現状について、現地の農業者から聞き取り調査を実施した結果(Matsunaga et al., 2006)、地域でもっとも子実生産を制限している要因は害虫の被害であること、さらに、地域農民が強く望んでいる品種は、茎葉部・子実ともに収穫が期待できる、子実・飼料兼用品種であることが明らかにされた。

 調査を行った地域では、多収を得るためには十分な肥料と農薬の施用が必要な子実用品種の栽培は困難で、飼料の需要が高い農畜混合地帯であることから、在来の子実・飼料兼用品種の改良を望んでいると考えられた。このような結果を受け、サヘル地域に適した子実・飼料兼用系統の選定を行った(Matsunaga et al., 2008)。さらに、ミレットとササゲの間作栽培で、ミレットとササゲの栽培跡地を交互に交換することによって、両作物の生産性を維持できることを明らかにしている(セイドウら,2010)。

 2011年度から開始された研究プロジェクト「熱帯性畑作物遺伝資源の多様性評価および利用技術の開発」、さらに、16年度からの「アフリカの食料問題解決のためのイネ、畑作物などの安定生産技術の開発」では、ササゲの栄養価や加工調理特性などを含めた品質形質や遺伝的多様性などの基盤情報や地域ごとの消費者嗜好性などを明らかにして、地域のニーズに応じた高付加価値ササゲ品種の開発・普及に貢献しようとしている。


6.アメリカによるササゲ研究支援

 アメリカも、アフリカにおけるササゲ研究を長く支援してきた。アメリカ国際開発庁(USAID: United States Agency for International Development)ではCowpea/Beans CRSPs(CRSPs: Collaborative Research Support Programs)という研究支援資金プログラムを1980年に立ち上げた。このプログラムでは、アメリカの大学がUSAIDの資金を得て、アフリカの国立研究機関と共同でササゲの研究プロジェクトを実施し、アフリカにおけるササゲ研究の発展に重要な役割を果たしてきた(Adams, 2003)。

 とくに、ササゲの重大な貯穀害虫であるコクゾウムシから収穫子実を守る技術開発と普及では、パデュー大学がコクゾウムシの被害を軽減する在野の技術を整理・改良した普及マニュアルを作成し、技術の普及に努めた(Murdock et al., 2003)。現在でも、ビル&メリンダゲイツ財団の資金援助を得て、組織的な普及活動が実施されている。


7.その他の国際的なササゲ研究支援

 IITAでは、若い莢実(きょうじつ)を食害する重要害虫マメノメイガ(Maruca vitrata)に対する抵抗性品種の開発に長く取り組んできたが、大きな成果は得られなかった。近年、オーストラリア科学産業研究機構(CSIRO: Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization)がササゲの遺伝子組換え技術の開発に成功し(Popelka et al., 2006)、マメノメイガ抵抗性ササゲを作出した。このマメノメイガ抵抗性ササゲは、従来のササゲ品種に昆虫病原菌の一種であるバチルス・チューリンゲンシス(Bt: Bacillus thuringiensis)の遺伝子を導入して、害虫抵抗性を持たせた遺伝子組換えササゲである。現在、アフリカ農業技術基金(AATF: African Agricultural Technology Foundation)がこれを育種素材として、現地に適するマメノメイガ抵抗性ササゲ品種の開発プロジェクトを実施している。このプロジェクトには、ナイジェリア・ガーナ・ブルキナファソなどの国立農業研究機関が加わり、2017年にはナイジェリアでの普及開始を目指している。

 この他、ササゲだけを対象とした研究プロジェクトではないが、PASS(Program for Africa's Seed Systems, Phase 2)、N2Africa(Putting Nitrogen Fixation to Work for Smallholder Farmers in Africa, Phase 2)、TLIII(Tropical Legumes III)などで、ササゲの研究が活発に実施されている。これらのプロジェクトは、技術・品種の開発に留まるものではなく、それらの成果が農業生産現場に普及するまでを目標としている。


8.今後のササゲ研究に望むもの

 慢性的な食料不足に悩むアフリカでの食用作物研究の多くは、自給達成のため収量向上に必要な技術開発を目的としてきた。しかしながら、農業セクターに多くの貧困層を抱える現状を打破するためには、収量向上に関わる技術開発に留まるだけでは不十分で、農家収益の向上に重きを置くことが強調されるようになった。つまり、農民による資材購入/資本投入から栽培・収穫、収穫物もしくは余剰収穫物を販売するまでのバリューチェーンを解析し、農家収益を最大化するために必要な課題を摘出し、その課題解決に必要な技術開発を実施することが重要視されるようになっている。

 この流れは、2006年に始まったビル&メリンダゲイツ財団によるアフリカ・南アジアを対象とした農業開発に対する巨額な支援において、バリューチェーン解析に基づき農民の利益を最大化するための技術開発を求めたプロジェクト資金募集を行ったことが契機となった。農民にとって、生産性向上だけを強調した新技術よりも、収益を上げることができることを明瞭に示した新技術の方が、受け入れられやすい技術となる。

 人口増加や地球規模の気象変動に起因する食料危機が予想されるなかで、喫緊(きっきん)の農業問題を打開するためには、アフリカの零細農民が貧困から脱却し、彼ら自身の資本を拡大させ、十分な農業資材を投資できる経済環境を作り出すことも重要ではないだろうか。とくに、小規模農家を多く抱える半乾燥地域では、換金性の高いササゲについても、最大収益を目指した技術開発が求められている。


<参考文献>
アダム キャリー セイドウ・大前 英・飛田 哲(2011):トウジンビエとササゲの4列配置間作、ローテーションと栽植密度の組合せにより作物バイオマスとトウジンビエ収量は増加する.「国際農林水産業研究成果情報(2008-2010年度)」国際農林水産業研究センター、つくば市 23-24.
松永亮一(2010):ササゲ総論 加工特性・加工用途 海外の加工法に学ぶ. 「地域資源活用 食品加工総覧」 農文協 第9巻(追7号)8-11.
友岡憲彦(2007):第II章 西アフリカにおけるマメ類 1.ササゲ 1-2起源と多様性: 西アフリカにおけるマメ類の生産から流通まで(勝俣誠・友岡憲彦・入江憲治・小林裕三共著)「熱帯農業シリーズ熱帯作物要覧No. 33」 国際農林業協力・交流協会、東京54-58.
渡邉巌・寺尾富夫(1997):耐乾性が異なるササゲ(Vigna unguiculata (L.) WALP.)をスーダン・サヴァンナの乾季に試作した場合の収量性とそれらを水ストレス下でポット栽培した場合の乾物生産「熱帯農業」41: 221-228.
Adams, M.W. (2003): Bean/Cowpea Collaborative Research Support Program: origin, structure, development. Field Crops Research, 82: 81-85.
Matsunaga, R., Singh B. B., Adamou, M., Tobita, S., Hayashi, K., and Kamidohzono, A. (2006): Cowpea cultivation in the Sahelian region of West Africa: Farmers’ preferences and production constraints. Jpn. J. Trop. Agr., 50: 208-214.
Matsunaga, R., Singh B. B., Adamou, M., Tobita, S., Hayashi, K., and Kamidohzono, A. (2008): Yield performance, nitrogen and phosphorus acquisition of cowpea germplasm accessions in low-fertile sandy soils in the Sahelian Zone. Tropic. Agr. Develop.,52: 50-57.
Murdock, L.L., Seck, D., Ntoukam, G., Kitch, L., and Shade, R.E. (2003): Preservation of cowpea grain in sub-Saharan Africa -Bean/Cowpea CRSP contributions. Field Crops Research, 82: 169-178.
Ng,N.Q. and Marechal. R. (1985): Cowpea taxonomy, origin and germ plasm. In Singh S.R. and Rachie. K.O. eds., Cowpea Research, Production and Utilization. John Wiley & Sons Ltd., Ames, 11-21.
Popelka, J.C., Gollasch, S., Moore, A., Molving, L., and Higgins, T.J.V. (2006): Genetic transformation of cowpea (Vigna unguiculata L.) and stable transmission of the transgenes to progeny. Plant and Cell Reports, 25: 304-312.

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