ブルキナファソ (C)JICA
ブルキナファソ

編集後記

「開発NGO」を特集しました。「開発」というコトバは人によって、イメージはさまざまですが、どちらかといえば「農業開発」「工業開発」といった、ハード面でのことが多いでしょうか。しかし、「農村開発」のようなソフト面もあります。
 2000年9月の国連総会で採択された、ミレニアム発展目標は2015年までに達成すべき、8項目の開発アジェンダを定めています。その今日の国際的な「開発」概念をみますと、まず「極度の貧困と飢餓の撲滅」、次いで「普遍的な初等教育の達成」「女性のエンパワーメント」「幼児死亡率の減少」「エイズ、マラリアなどの蔓延防止」「環境の持続可能性の確保」などとなっています。
「NGO」も「非政府組織」ですから、大小さまざまです。ご執筆いただいた八丁先生は「次世代の地球と社会ために、始めなければ、何事も始まらない!」とNGOを立ち上げました。NPO登録はまだですが、途上国の小学校整備、植林、井戸掘り、奨学基金などにも取り組んでおられます。
 さて、大となるとWWFやコンサベーション・インターナショナルやザ・ネイチャー・コンサーバンシーといった、自然保護の国際NGOで、この3組織の2002年の収入は13億ドル弱に達していました。
 自然保護がこれほどのお金を集めているのに、人間の「ミレニアム発展目標」の達成には、お金が向かわないのも一つの現状です。このお金の流れを変える、強力なNGOがあっても良さそうです。

 


編集委員


委員長 境 忍
委 員 森田隆博 志野尚司 吉武幸子 岩本 彰 

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