カディン集水農法:15世紀ころから普及した集水農法で、集水域からの流出水を、比較的平坦な谷部で堰き止め浸透させる。雨期には、堰上流部(耕作域)は湛水状態にあり、11月初めころから乾き始める。耕作域の湛水がなくなってから耕起し、冬コムギ、マメ類などの冬作物を播種する。雨期には集水域から肥沃な土壌が運ばれて堆積するため、耕作域の地力は維持される。また、毎年、湛水過程を経ることにより、前作中に集積した塩類は溶脱される。このため、この農法では、持続可能な農業が展開できる。